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気になる制度を徹底解剖!『厚生年金基金』のすべて

厚生年金基金は、厚生年金に加入をする人の一部が受給できるものであり、老後の蓄えとして大変役立ってくれるものです。

今回は、
・厚生年金基金がどのようなものであるか
・厚生年金基金の月々の保険料
・厚生年金基金の受給方法
などについてご紹介しています。

厚生年金基金についての理解を深めたい方は、是非今回のコラム内容も参考にしてみてくださいね。

厚生年金基金とは?

皆さんは、厚生年金基金と呼ばれる言葉を御存知でしょうか?

そもそも年金には
・国民年金
・厚生年金
・企業年金

上記のように3種類のものがあります。

国民年金は、日本の公的年金制度のことで、厚生年金に加入を行なうことができない業種の方々が加入を行なう年金制度のことです。

厚生年金は、日本政府が運営する年金制度のことで、厚生労働省が管轄をしており、基準を満たす労働を行なう方々が事業主を通じて加入を行なう年金制度です。

企業年金は、正規雇用者に対して老後に豊かな暮らしが行なえるように、事業主が厚生年金とは別に、専門の企業に委託をして積み立てを行なう年金制度のことです。

企業年金に加入をしておくことで、年金受け取り時に厚生年金にプラスして企業年金を受け取ることができるため、月々の年金受給額が増額することになります。

厚生年金基金の保険料について

年金に関する掛け金は、収入によって変動します。
前年度の所得や今年度見込まれる所得に応じて、大きく変動するのが年金の掛け金というものです。

国民年金は、前年度の所得に応じて掛け金が決定され、被保険者がその掛け金の全てを支払うことで得られるものです。

厚生年金は、今年度見込まれる所得を予め算出しておき、その額に見合った保険料が算出され、企業と被保険者が折半して掛け金を支払うというものです。

企業年金は厚生年金基金とも呼ばれ、事業主が正式雇用を行なっている人のために、月々の掛け金を支払ってかけているものです。

厚生年金基金と他の年金との大きな違いは、被保険者が掛け金を支払っているかどうかにあると言えるでしょう。

この年金制度を取り入れている会社は、比較的財政的にも潤いのある会社であり、全ての企業が加入をしているというものではありません。

厚生年金基金は、福利厚生の一貫となります。

厚生年金基金の受け取りについて

厚生年金基金は、ある程度の期間加入を行なうことで、年金一時金として受け取りを行なうことができます。一時金として受け取りを実施する場合は、ある程度まとまったお金を早期に手に入れることができるので、その時々の生活費の足しにすることができます。

ただし、一時金を受け取れる時期は、まだ労力のある働き盛りの時期であることが多く、この時期に受け取りを実施することであぶく銭と化してしまうこともあります。

その為、加算年金としての受け取りを希望する人もいます。

加算年金は、厚生年金にプラスして基金を受け取れるというものです。

80歳や85歳、終身といった受け取り方があり(加入している年金基金の制度によって異なります。)加算年金として長期に渡り受け取りを実施した方が、一時金を受け取るよりも高額になることが一般的です。

加算年金として受け取りを実施すれば、お小遣い程度であれば、月々いくらかプラスされることで老後の生活が潤うようになります。

・基礎年金の額
・加算年金の額
・一時金の額

上記3つの額を踏まえて、一時金として受け取るか、加算年金として受け取るかについて検討されると良いです。

受け取り方法によって異なるデメリット

一時金は、ある程度貯蓄された金額を定年前に一括で受け取る方法です。
まとまったお金が手に入ることで、この受け取り方には人気があります。

ただし、加算年金よりも受け取り額がマイナスになってしまうことも多々あります
『私は長生きするんだ!』なんて人の場合は、加算年金として長期に渡り受け取りを希望されることをおすすめします。

加算年金は、年金が受け取れるようになってから、基礎年金にプラスして受け取るという受け取り方です。

加算年金として長期に渡り受け取る場合は、一時金総額よりも受け取り総額が増額されるので、お得度が増します。

ただし、年金基金が解散をすれば、受取れる額も減少してしまいます。
最悪の場合は支給が停止され、その後一切受け取ることができないようになってしまうなんてことも・・・。

将来の解散リスクを考えるのであれば、一時金として受け取る方法がおすすめです。

年金基金は自分でかけるものではなく、企業が福利厚生の一貫としてかけているものですし、『どうせ今受け取ってもあぶく銭かするだけだし、途中でもらえなくなるようなことがあっても良いから、なるべく老後のために残しておこう』と考えるのであれば、加算年金として受け取る方法がおすすめです。

個々のデメリットも含め、二つの受け取り方の違いについては、頭に入れておきましょう。

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